DOOM3感想。

ゲーム

「なんかやるゲームないかなぁ―」と呟く休日を過ごしていた僕は、Steamのライブラリに入っていた「DOOM 3 BFG Edition」を起動。理由はマウスでソロFPSがやりたかっただけ。ひょんなことから宇宙海兵隊として火星での任務についてしまったのだが、今思うとそれが地獄の休日の始まりだった...。


恐怖の始まり

「DOOM」シリーズといえば、マッチョのナイスガイがデカい銃で悪魔どもを倒しまくる無双系FPSで有名だ。現に僕はDOOMをそういう風に認識していたし、なんなら同系列の「 Serious Sam 」シリーズも全部やっている。この手のFPSには慣れたものだと思っていたのだが、プレイ開始数分で変な違和感を覚えた。

「あれっ、「 Half-Life 」プレイしちゃったかな...」

いや違う、これはどう見てもDOOMだ。だって舞台はブラックメサじゃない。敵もちょっとは似ているけど確かに悪魔だ。

そう「DOOM3」は他のDOOMシリーズとは大きく違い、ホラーFPSと化していたのだ!

そう悟った瞬間、ものすごい絶望感が襲ってきた。僕はホラー系が大の苦手だ。「Outlast」シリーズでは失神しかけた思い出がある。さらに孤立した状況も嫌いだ。なので「Half-Life」シリーズでは詰みかけたし、数々のソロFPSでの単独行動シーンではビビってまともに行動できなかった。

「DOOM」という名前に安心して始めてしまったせいで、僕は悪魔の徘徊する火星の施設から脱出する羽目になってしまった。


屋内戦の緊張感が半端ない

今作は狭い屋内での戦闘にフォーカスを当てている。それに加えホラー演出に力を加えているので施設内は暗くて不気味だ。

さらに死体といったオブジェクトや点滅を繰り返す電灯、鳴り響く奇声やヒソヒソ声がプレイヤーの恐怖を煽る。

敵も配置されているというよりは、いきなり出てくるものが多い。通気口や角といったド定番のものから召喚魔法的なものなど様々なバリエーションで登場してくる。そしてなにより敵の出現率が異常に高い。1部屋に最低3体、それもビックリ演出付きだ。これによりプレイヤーは常に緊張状態を強いられる。

これはいい意味でストレスだった。少しも休まることのない恐怖との闘いはまさにこのゲームの主人公の心情そのものだ。プレイヤーはこれらのゲームプレイを通して、火星の施設からの脱出を味わうことができるのだ。


集めてお得な音声ログ

探索を進めていく中で、プレイヤーは音声ログを入手していくことになる。これらを入手することで、施設で起きていることなどについて知ることが出来る仕組みだ。音声だけでなくメールやビデオを見ることもできる。

またストーリーに関わらない雑談なども聞くことが出来るのだが、その会話の中に武器や物資の詰まったロッカーの暗証番号などを聞くことが出来るのが面白い。


アリーナFPS+ホラーの相性は良い

ホラーゲームになったとはいえど、DOOMの血筋が途切れていることはなかった。特にそう感じたのが操作性だ。操作感はアリーナFPS同様に軽く、そして速く動くことができた。

そしてこのゲームの後半では大群戦がメインになっており、そこでは敵弾をサイドステップで避けながら銃弾を浴びせるといったプレイを楽しむことが出来るのだ。


後半はものすごく鬼畜

狭い空間でのホラー演出や戦闘の気持ちよさはピカイチだが、唯一不満があるとするならば敵の多さだ。序盤は貧弱な装備なので出現する敵も少なく、ホラーゲーム寄りな雰囲気だった。

しかし終盤に向かうにつれ装備が強化されていくと、敵が異常に多くなってきた。そのうえ角やドアを開けた瞬間、真後ろなど理不尽な位置からスポーンしてくるため対処が難しい。いわゆる初見殺しな演出があまりにも多いのだ。しかもシリアスサムばりの敵の多さとくる。なので終盤は恐怖との闘いというよりはストレスとの闘いに変わっていた。


クリアし終えて・・・

前半はホラーでビビり、後半は戦いで疲れる12時間だった。ホラーゲームが得意な鋼鉄の心臓を持つ人でも、後半の大群戦で詰まってしまう人も多いのではないだろうか。

一部の敵配置やスポーンの問題はあるが、それを上回るホラー演出とアドレナリン全開の戦闘はDOOMの名に恥じないクオリティだ。

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