「Radio Commander」クリア後感想。よくできた指揮官シム

ゲーム

ここ最近は猛暑日が続いていますが、外に出ていないため全く実感がないケミランチャーです。クーラー効かせてゲームをプレイするというのは、快適すぎて逆に罪悪感がわいてしまいますね。

さて、今回は「 Radio Commander」というRTSゲームをクリアしたので、ちょっとした感想を書いていきます!

「Radio Commander」とは

「 Radio Commander」はSerious Sim が開発を手掛けたゲーム。ベトナム戦争をテーマとしたRTSですが、最大の特徴がリアリティ溢れるゲーム性。通常のRTSでは自分が指揮するユニットや周りの状況を目視しながらプレイしますが、本作は自身のユニットや周りの状況も全て地図上で展開されます。そのためラジオを駆使しながら戦闘状況やユニットの位置などを自分で把握する必要があるのです。

要するに指揮官シムといったところでしょうか。ラジオと地図のみで展開されるゲームは、とても斬新さがあっていいですよね。

卓上で繰り広げられる戦争

ゲームプレイ自体は他のRTSと変わらず、自身のユニットを操作して目的を達成していくというものです。ミッションは殲滅戦から防衛戦、車両の防衛など結構色々ありました。かの有名なサーチアンドデストロイも。

ゲームの状況を把握するにはラジオと地図を使いこなす必要があります。もちろん味方ユニットの目視は不可能なため、ラジオを使って味方ユニットの現在座標を地図に記すことで状況が分かるようになります。しかし味方ユニットが動くたびに場所が分からなくなってしまうため、定期的に「こちらパパベアからアルファ分隊、現在位置を報告しろ オーバー」とやる必要があります。人によっては面倒くさいと感じるかもしれないけど、結構指揮官っぽくていいですよね。

また戦闘や移動も全てリアルタイムで行われるため、場合によっては移動するのに1時間、戦闘は数時間かかるケースもあります。そういった場合は早送り機能があるので、無駄な待ち時間は全て飛ばすことが可能でした。でもユニットの移動や戦闘に時間がかかりすぎるじれったさは、指揮官の心情そのものではないでしょうか。僕も「てめぇら兵士だろ、モタモタしてないでさっさとベトコンどもを追っ払え!」って内心ずっと思っていました(笑)。

硬派と見せかけて優しい

本来このゲームには兵士のスタミナや弾薬制限があります。味方の位置もグリッドを使って割り出ださなければいけません。しかし、難易度はストーリーモードにすることでそのへんの面倒さは解消することができます。

例えばユニットから現在位置の報告を受ける際、本来は「910/837」といった報告をもとに自分で地図に書き込む必要があります。ですが難易度ストーリーモードでは、現在位置の報告や敵の位置の報告を受けると自動的にマップに印が表示されるのです。さらに兵士のスタミナや弾薬も無限となるので、作戦に集中することができます。

結構硬派な感じのゲームですが、適度な親切心があったため最後までストレスなくプレイすることが可能です。

少し不便な部分も

ゲームプレイ時には少し違和感を覚える箇所も多々ありました。例えば地図上ではジャングルの中で敵と味方が2キロほど離れているにもかかわらず、戦闘が発生してしまうという部分はさすがに違和感をおぼえました。またストーリーの進行上スクリプトがガチガチに固められている箇所もあり、ユニットを自由に操作できないことが発生しまいます。

雰囲気ゲー的な

ゲームとしての欠陥は多々あるものの、全体的にはとても楽しめた作品でした。僕がナム戦好きなのも少しはありますが、やはり地図とラジオで繰り広げられる戦いがとにかく新鮮で、指揮官やっている感がとてもありました。

またストーリーは音声とちょっとしたカットシーンでしか語られませんが、それが逆にいい味でていました。Firewatchの良さと似ていますね。それにある兵士が主人公の指揮官をどう思っているかというシーンが非常にメタ的でよかった!

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