心地よいクラシック『Call of Duty 3』のプレイ感想。

ゲーム

先日部屋の掃除をしました。デスク周りはもちろん、部屋中に散らばった小物も片づけて綺麗スッキリです。そして大量のXbox360のソフトを片付けていたら、『Call of Duty3』のパッケージと目が合いました。

このゲームは1度クリアしたことがあるのですが、何だか妙に懐かしい気持ちを思い出しプレイを始めたんです。

最後のクラシックCoD『Call of Duty3』

TreyarchっぽくないCoD

確かに泥臭い部分はTreyarchっぽい気もする

今作CoD3は2006年に出たCoDのナンバリングタイトル3作目。開発は後に『Call of duty: World at War』や『Call of Duty: Black Ops』シリーズを手掛けたTreyarchとなっています。

Treyarchと言えば『Medal of Honor』シリーズのようなヒロイックな路線から脱し、ゴア要素などのダークで陰鬱な作風のCoDを開発していることで有名ですね。個人的にはInfinity Wardのアクション映画的な作風も好みなのですが、やはりWaWやBO、BOCWなどの不気味な作風が大好きです。

しかし、そんなTreyarchが手掛けたCoD3ですが、作風はCoD1や2のようなMoHっぽい感じになっているんです。戦争の残酷さや不気味な感じというよりも、MoHのような英雄的な兵士像を描いていて、なんだかTreyarchっぽくないなという印象を終始受けました。

操作感はPS2のFPS並み

基本腰だめ

コンソール専用のCoDということで、あまり評判を聞かない本作。今回はXbox Series Xの互換機能を使用してプレイしました。なんとなく体感フレームレートが上がっている気がして、最後までストレスなくプレイすることが出来ました。

ただ1つ気になったのは操作感の悪さ。近年のFPSゲームはゲームパッドでも驚くほどプレイがしやすいのですが、今作は直感的ではなく加速度がかかっている感じなんです。昔のFPSゲームをプレイしたことのある方ならわかると思いますが、何か引っかかっているような操作感で非常に操作がしづらいのです。

特にエイムアシストは強すぎて、敵のいる方向に視点を向けるとカメラ速度が大幅に落ちます。このせいでカメラが操作しづらく、照準動作などもストレスを感じることが多かったです。

エイムを諦めてゼロ距離射撃

これは余談なのですが、”FPSはマウス一択、パッドではプレイ出来ない!”って人結構多いと思います。こうした理由でパッドを使用している方の誹謗中傷に走るなど、あまりよくない出来事も実際起きてしまっているんです。

おそらくですが、そういったマウス勢は昔のコンソールFPSをプレイした経験がある方なのではないでしょうか。確かにPS2あたりの時代のFPSは操作がめちゃくちゃしづらいです。しかし、2007年以降、CoD4からはコンソール機における操作感が向上しています。

パッドに抵抗のある方も、今のFPS(ApexやCoD、等々)をプレイしてみると違った感想が出てくるかもしれません。

非常に戦争ゲームっぽい

今作はコンソール機専用のCoDですが、ゲーム内の表現はとてもよく出来ていると感じました。レベル数も歴代CoDの中では結構多い方で、塹壕から高地、戦車戦もあるなど第二次世界大戦の戦闘を満喫することが出来ます。

ド迫力の市街戦
高地ってとても戦争感のあるいいロケーションだと思う
戦車で息抜き

クラシックな戦闘

タクティカルシューター並みの慎重なクリアリングが必要

ゲームプレイはまさしくMoHそのもの。今回は難易度ハードでプレイしたのですが、勇敢に突撃すると即死します。体力も自動回復制なのですが、基本3回ほど立て続けに攻撃を受けてしまうと死んでしまうので、遮蔽物を使ったチマチマとした撃ち合いが非常に多かったです。これには結構好みが分かれそうですが、自分は最後まで楽しむことが出来ました。

しかし、このゲームはマシンガンの攻撃力が凄まじく、急にマシンガンを装備した敵と遭遇するとほぼ即死します。特に市街地のレベルでは屋内を掃討する機会が多く、FPSゲームから死にゲーと化します。最初は緊張感があって良いなと感じていたのですが、後半にいくに連れ段々とくどさを感じるようになってしまいました。

MP40フォーエバー

狭い場所だとMP40が正義

このゲームは開始時にM1ガーランドやトンプソンなどの連合軍側の武器を持ってスタートするのですが、開始5分くらいで弾が底をつきます。他のゲームだと弾薬を補充できる場所があったり、マップに落ちていたりしますが、本作はそんなものはありません。

そのせいもありCoD3のプレイ時間の多くは敵が落とした武器を使用することになります。しかし、敵であるドイツ軍はボルトアクションライフルのKar98とサブマシンガンのMP40しか落としてくれません。ボルトアクションライフルは操作のしづらさもあいまってほぼ使えません。そのためCoD3ではゲームのほぼ全部をMP40で戦い抜くことになります。

ドイツ軍の武器が好きな方やMp40の愛好家の方にとっては良いゲームでしょうが、ずっと同じ武器を使い続けなければいけないのは割と苦痛を感じました。個人的にはM1ガーランドをずっと撃っていたかった…。

まとめ:WWⅡモノのFPSとしてはアリ

戦争映画っぽい台詞は好き

ボリュームも抜群で、難易度も程よく、雰囲気も良く出来たWWⅡシューターです。特にミリタリー系のゲームが好きな人は満足できる1本だと思います。

しかし操作感が悪く、ゲームのストーリーも地味なので、撃ち合いの気持ち良さやストーリーの良さなどを期待している人にはあまりおススメは出来ません。

これといって輝く点のないゲームですが、WWⅡ成分を補給したいなら全然アリです。

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