タクティカルっぽいゴアFPS『Soldier of Fortune 2: Double Helix』のプレイ感想。

ゲーム

前回の『Soldier of Fortune』の続編、『Soldier of Fortune 2: Double Helix』をクリアしました。

心地よい緊張感のある戦闘

前作と比べて感じた一番の差は武器の反動でした。SoF1をプレイした際は無反動銃を使った無双プレイが印象的でしたが、今作では銃の反動が追加されたことでより精密な射撃の必要性が出てきます。特に遠距離の敵を倒すにはタップ撃ち等の反動制御 技術が必要となってくるなど、ただ撃つだけじゃない射撃の楽しさを感じることが出来ました。

ゲームバランスが銃をばら撒くだけでは敵を倒せないよう調整されているため、屋内での戦闘はかなり白熱しました。プレイ感覚は初代『Ghost Recon』や『Rainbow Six』を若干カジュアルにした感じです。難易度がNormalということで一撃死はありませんでしたが、ダメージが大きいことには変わりないため、カジュアルながらも緊張感のある戦闘が楽しめます。スコープを覗き込みながら角を曲がったり、敵の位置を予測しながら1歩ずつ進んでいくゲームプレイはいかにもミリタリーゲームらしいつくりが好印象です。

SoF1では悪目立ちした敵の配置も今作では改善されていました。目の前で敵がリスポーンしたり、後ろから湧いてきたりといったことはほぼなくクリアリングの意味が出てくるところが良かったですね。さらに足音もハッキリと聞こえるため、きちんと音を聞いていれば不意打ちにも対応できます。他には回復アイテムがほどよく落っこちていたり、1マップのセーブ回数が5回に増えているなど、前作の理不尽な難易度から気持ちいい難易度へ変化していました。

進化したゴア

ゲームエンジンがid Tech 3へと変更され、グラフィックがより美麗になっています。もちろんゴア表現もより生々しく進化し、前作のポリゴン調では表現することのできなかった細かい部分まで作り込まれていました。

被弾時のアニメーションもより豊富になっていて、撃つ箇所を変えることで敵のリアクションが変わるところは中々に見ごたえがあります。お腹を撃てばはみ出たはらわたを押さえながら絶命し、銃を撃ち落とせばサブウエポンへ切り替えて応戦してくるなど、FPSの中では最高峰のクオリティなのではないでしょうか。

やはりSoFは単なるゴア表現ではなくアニメーションも含めた”敵を銃で倒した感”が強いゲームです。他のFPSは銃で撃てば倒れてラグドール状態になるだけですが、SoFは人間を撃ったと思わせる表現の作り込みが凄いですね。

一部の武器が使いづらい

武器の操作感が変更されたことで、武器の使い勝手も前作から大きく変わりました。特に前作では猛威を振るったハンドガンが大きく調整されていて、残念ながら今作では弱体化されてしまいました。前作に登場したデザートイーグルは一撃で敵の体がバラバラになるほどの高威力でしたが、デザートイーグルは登場しません。それに加えハンドガンで攻撃した際にはノックバックがないため、こちらが攻撃していても撃ち返されるといったポンコツ具合です。こういった死に武器があるのは非常に残念ですね。

また、グレネードの仕様も大きく変更されました。前作ではワンボタンでグレネードを放ることが出来ましたが、今作では武器選択キーで選択してから放るシステムへと変更されています。これによりグレネードを投げる速度が遅くなってしまいました。特に今作はタクティカル寄りなゲームプレイとなっているため、廊下の角や敵がいる部屋に手榴弾を投げこんでいくプレイが重要となります。しかしワンボタンで放ることが出来ないため、手榴弾を選択し終えた頃には敵が目の前まで迫っているということもしばしば。これによりグレネードが使う機会も減ってしまったので、この調整はあまりよくないと思います。

あとは後半に登場する多機能アサルトライフルの使いにくさもマイナスポイントでした。数少ないスコープ搭載の銃なので使用頻度は高いのですが、肝心のグレネードランチャーやナイトビジョンといったものの使い勝手が悪かったです。グレネードランチャーの切り替えやよく分からないガイド表示、とにかく操作しづらい項目など、戦闘中に行うにはあまりに適していない操作性だと感じてしまいました。

まとめ:人間と撃ち合うゲームは楽しい

やはり人間と撃ち合うFPSは楽しいですね。遮蔽物を意識したり角に警戒したりと、爽快感とは違うチビチビ進めていく楽しさがSoF2にはあります。ちなみにSoF2のおかげか、新作CoDのベータ版でいい成績を出すことが出来ました。こういったFPSは大好物なのでこれからも遊んでいこうと思います。

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