2000年初頭は私にとってのビデオゲーム黄金期。Redditなどでも「2000年代初頭はFPSを始めとした3Dアクションの黄金時代だ!」なんて書き込みも多くみられるので、私以外にもそう思っている人は少なからずいるのでしょう。FPSだけでも多種多様なゲームがたくさんリリースされ、同時に数多くの名作が生まれた時期でもあります。今回私がプレイした『Shadow Ops: Red Mercury』は名作とまではいきませんが、非常に2000年代初頭らしいシンプルさが楽しいビデオゲームです。
本作は『Call of Duty』のキャンペーンのような、1本道スタイルで進行するミリタリーFPS。シネマティックな演出や、特殊なゲームシステムなどは一切ありませんが、いかにも当時らしいFPSを体験するにはうってつけ。わんさか出てくる敵を撃ちながら進むだけですが、下手にランボーすると死んでしまう絶妙なバランス加減です。弾薬が少なすぎたり、回復アイテムが全然落ちていないということはなく、各所にほどよく点在しているため、理不尽さを感じることがありません。特に中盤からは間髪入れずに敵が出現し続けるため、FPSゲームの撃って倒すという本質を浴びるように味わえるので最高です。
ロケーションも豊富で視覚的にも飽きがありません。ジャングルや中東の市街地、地下鉄など様々な場所での戦闘を体験できます。やることはどのステージでも変わりませんが、こうした背景が変わるだけであとは同じというのが逆にシンプルな心地よさを感じさせます。あと最終ステージがエッフェル塔というベタ過ぎるクライマックスも当時らしい(笑)。
ただ、確認した限りではゲーム内セーブやチェックポイントが一切なく、やられたらステージの最初からになってしまうのが不満に感じました。とはいえ、クイックセーブ連打では緊張感がなくなってしまうので、よほどの高難易度で遊ばなければ許容範囲だと思います。
3時間強のプレイ時間中、やることはただひたすらに目の前に現れるテロリストを撃つだけ。しかし、このシンプルさが今のゲームにはない心地よさを与えてくれます。ほんとうにFPSはこういうのでいい、と再認識できた良作ビデオゲームです。
※今回はGOG版をプレイ。
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