『ゼンレスゾーンゼロ』に熱中しすぎるあまり、ここ一ヶ月は全然洋ゲーができていません。クセになる戦闘アクションや魅力的なキャラクター、なにより適度な作業感と目標を与えてくれるスマホゲーのようなゲームシステムの中毒性にやられてしまいました。ガチャも独占チャンネルのエレンと朱鳶を運よく入手できていることもあり、もっと自分のアカウントを育てたいという欲にも駆られています。
そんな中でも、Steamのサマーセールで購入した『Terminator: Resistance』は絶対に積みゲーにしないぞ!という強い意志でプレイしていました。前に遊んだ『RoboCop: Rogue City』と同じ開発元の作品ということ、そして同じ映画原作のビデオゲームということでややマンネリを感じてしまいましたが、1日1ステージを目標に遊んでなんとかクリアできました。
本作は名作SF映画『ターミネーター』を原作としたFPSゲーム。「審判の日」が訪れた未来の世界で、レジスタンスの兵士としての物語を体験できます。生き残った人類とスカイネットの軍勢との戦いは、映画ではあまり見ることの出来ないシーンだったので、ゲームで体験するというのは中々に新鮮な体験でした。物語も初代と2に絡めたものとなっており、原作ファンにはたまらないものとなっているように感じました。特に未来の話はところどころに挿入されている程度だったので、ゲームでその部分を詳細に知れるという点で、原作ファンからの評価も高かったみたいです。
ゲーム自体はリニア進行のステージと、自由な探索が可能となる箱庭型ステージの2つが交互にくるといった作りになっています。リニア進行のステージはよくあるFPSのキャンペーンのような形で、味方と一緒にスカイネットの軍勢とドンパチしていくものとなっています。一方、箱庭型のステージはメイン目標の他に任意のサブ目標が存在するほか、探索できるエリアが多数存在します。
本作は『Metro』シリーズのような、弾薬や物資をやりくりしながらサバイバルしていくゲームスタイルが特徴です。廃墟や残骸から物資を集め、作成したアイテムで敵を出し抜くプレイは、スカイネット相手にゲリラ戦を展開するレジスタンスになりきれている感じがして楽しいです。敵もドローンタイプのものから、映画でおなじみのT-800など多く存在し、ゲームプレイにバラエティがありました。特にT-800のようなスケルトンタイプの敵は銃弾が通用せず耐久値も高いため、映画同様かなりの脅威です。敵の「ウィーン、ウィーン!」という機械音にビビりながら、コソコソやり過ごしたり、罠にはめるのはまさに本作ならではの体験でした。
本作の最も楽しかった瞬間は、スカイネットの前哨基地を破壊するというサブ目標です。タレットやT-800が蠢く敵基地をどのように攻略しようかと考えている瞬間は、『Far Cry』の拠点制圧を遊んでいるような楽しさがありました。プラズマライフルで高台から狙撃するもよし、特殊アイテムである”ターミネーションナイフ”を使用してステルスキルをするもよし、タレットをハックして楽するもよし、と自分の好きなスタイルで攻略できるのが良かったです。ただ、本作はタレットがめちゃくちゃ強いので、一台ハックすれば、残りの敵を全部倒してくれるというチートぶりでした(笑)。
遊んでいて感じたマイナス点は、多少の安っぽさと一部ステージの使い回し。グラフィックやゲーム性がPS3&Xbox360時代のものに感じられてしまうのが少し気になりました。また、味のある安っぽさというよりは、アセットを乱用したインディーゲームのような感じで、映画のような没入感は全く感じませんでした。また、『RoboCop: Rogue City』同様、ステージの使いまわしが多く、遊んでいてマンネリ感を感じる要因になっていたのも、少し残念です。
少し時代遅れなところやチープさは気になるものの、映画原作のビデオゲームとしてはよくできている作品。「ターミネーター」を知らないとやや面白味にかけるのは事実ですが、B級FPSに慣れている方なら難なく楽しめると思います。
著者一言:前に買ったHypekinの復刻360コントローラーがかなり良い。
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