前のブログ記事でも触れましたが、『ポスタル2 テンギガパック』を入手したためプレイ。『Postal2』自体は本編・Weekend・Paradise Lostも全て遊んでいるのですが、この拡張パックだけ遊べていませんでした。
本作はなんと、ロシアと日本でのみ販売された謎の拡張パック。そのためか販売されていない英語圏に向けて、ModDBではこの拡張パックが配布されているようです。ちなみにModDBのページでも日本で発売されていたことが驚き気味に言及されています(笑)。ホント、日本はPostalに優遇されてるなぁ…。
ディスクに描かれていた、いかにもロシアらしいマリンボーダーを着用したDudeをみてテンションも上がりましたが、実際はそれほどロシアらしさはありません。AKを撃ちまくれるのかと期待していましたが、実際に追加された武器はフライパンとパチンコと靴下ブーメランのみ。他の武器は全て本編に出てきたものばかりで、せっかくのロシアという舞台をあまり満喫できないのが非常に残念でした。
ゲームプレイは、まぁいつもの『Postal2』といった感じです。ゲーム進行自体も本編と同様に箱庭スタイルとなっています。月曜から木曜に渡ってお使いをこなすという点も同じなのですが、ボリュームは3時間ほどという短さです。また、本編と比べると戦闘が少なく、かわりに単調なお使いが多めに感じました。そこはプレイヤーの裁量次第という部分もあったと思いますが、普通に進めている分には少し物足りなく感じました。
バイオレンスさや下品な下ネタなど、いつもの『Postal2』らしさはあったのですが、若干下品な表現が多いと思います。不謹慎な社会風刺やグロテスクな表現よりも、アダルトな下ネタが多数存在するので、苦手な人はやめておいた方がいいと思います。いや、そもそもそんな人はこんなゲームやらないか。開発はロシアのAkellaというところが担当しており、悪名高い『Postal3』を制作したところと同じです。そちらの方も下ネタが多めに感じたので、このスタジオ自体がそういうノリなのでしょう…。
本編は基本ロシア語表記となっており、カットシーン等の音声は英語となっています。日本語化はないのですが、パッケージ版を購入した人は日本語マニュアルが付いているので、進行していて詰む箇所はないと思います。とはいえ、日本語マニュアルといってもそれぞれのお使いの内容が日本語表記になっているだけで、あとはそれぞれの曜日のちょっとした攻略が書いてあるだけです。会話やストーリーは一切訳されていないので、物語や会話を楽しめなかったのが非常に残念です。もっと『Operation Flashpoint: Cold War Crisis』の日本語マニュアルみたいに作り込まれていたら良かったのに…。
ロシアっぽさの欠如やボリュームの少なさ、日本語がないことでストーリーや会話を楽しめないことなど、遊んでいてそこまで楽しいと思えない作品。だったら本編の方を遊んだほうがいいと思います。わざわざこの拡張パックを遊んでも、追加されている要素は少ないですから。
著者一言:ガラス製マウスパッドってどうなの?
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