好きなHalo『Halo: Reach』のプレイ感想。

FPS

Spotifyで『Halo: Reach』の曲を聴いていたら、久しぶりに遊びたくなりました。今回はXbox Series Xで『Halo: The Master Chief Collection』を動かしてのプレイです。

『Halo』シリーズは一通り遊んだことがあるのですが、単調すぎるゲームプレイやステージの数々が苦手で、個人的にはあまり楽しめなかったビデオゲームなんです。特に『Halo』のフラッドとの戦闘が延々と続くところがつまらなすぎた記憶があります。界隈ではかなり評価されているビデオゲームなのですが、「ちょっと過大評価されすぎじゃないか…?」というのが正直な感想です。少なからずそのような感想を持っているシューターファンも多く見受けられるので、過大評価されすぎだと思っているのは私だけじゃないはず…。

世界的に評価されているシューターにしては割と地味なゲームプレイ…?

もちろん、駄作だとは思っていません。当時の家庭用ゲーム機において、まだマイナーだったFPSというジャンルを定着させたという実績や、今のFPSではあたりまえとなっているゲームシステムの礎を作り上げた点など、『Halo』がいかに優れたゲームであるかということは分かっているつもりです。

しかし、『Halo: Reach』に関しては傑作だと思ってます。特にチーフが目覚めるまでの、負け戦を描いた悲惨な物語がめちゃくちゃ好きです。おそらく多くの方はご存知の通り、本作はその物語が特に評価されているゲームです。

ノーブルーチームの犠牲があったから、後にチーフの伝説が生まれ、人類は救われる

突如として現れたコヴナントの攻撃によって、陥落寸前となった惑星リーチ。この惑星における人類の敗北が確定するという劣勢下の中、リーチを守るため、人類の命運を分ける重要情報を届けるため、続々と命を落としていくノーブルーチームのメンバーたち。それでも最後まで戦い抜き、最後の希望をチーフの乗艦している戦艦オータムへ託した主人公シックス。最後はオータムを守るために自ら犠牲となってリーチに残り、最後の最後まで戦い抜いて、”行方不明”になるという悲しみのエンディング。

特に、シックスが倒れるその瞬間までをプレイヤーが操作できるという演出が凄まじく、未だに語り継がれています。このようなことがあった上で、マスターチーフが希望をつなぎ、人類の救世主となる展開が胸アツすぎますよね。個人的にもこうした負け戦モノが泥臭くて好きなので、『Halo: Reach』はシリーズの中でも一番好きです。

マスターチーフが乗艦している戦艦オータム

ただ、今回久しぶりにプレイしてみて、物語の良さはもちろん、ゲームプレイも意外と悪くないなと考えが変わりました。私自身、ひたすらに敵を倒しながら進むだけというクラシックなゲーム性が正直微妙に感じていましたが、逆にシンプルだからこそFPSらしいプレイが楽しめるということに気づきました。

正確なエイムと立ち回りだけが求められるシンプルなつくり

また、本作『Halo: Reach』は、全編を通して味方のAIが随伴してくれるため、これまでのHaloのような「一人で敵を倒しまくる」というクラシックなゲームから、「味方と共に敵を倒す」という現代的な調整がされていて好印象でした。味方がいることで戦場に活気がプラスされ、初代『Halo』で感じた戦闘が単調すぎるという感覚が生まれづらくなっていて良かったです。

全編を通して味方がいるからさみしくない

あとはゲーム全体に緩急がついていたのも、中だるみを感じさせないつくりになっていて良いなと思いました。基本は歩兵戦が続くのですが、要所要所に戦闘機やヘリコプターを操作するチャプターが挟まっており、これがいいアクセントになっていると思いました。

宇宙や市街地上空での空中戦などもあって中だるみがない

あとは人間側の武器がたくさん使えるという点ですね。『Halo』は基本チーフが孤軍奮闘する話なので、大抵初期装備であるUNSCの武器の弾薬が底を尽き、ゲーム全体を通してコヴナントの武器を使う羽目になるといった事態に陥りがちでした。ほかにも、こうしたゲームはたくさんあるので『Halo』に限った話ではないですが。しかし、本作は人類側の武器が設置されている箇所が多くあり、ほとんどのステージをコヴナントの武器を使わずにクリアすることも可能となっています。こうすることで使用する武器の選択肢が増えるので、これは地味ながらも良い調整だと思いました。

ほとんどのステージで人類側の銃器を使える

あと、歳を重ねたうえで改めてHaloをプレイすると、このクラシックなゲーム性が不思議と楽しく思えました。現代に溢れるギミックマシマシ、演出マシマシのFPSと比べると地味なゲームですが、敵に応じて弱点が違うところや、アーマーを破壊してヘッドショットで倒すという、シンプルにテクニックを要求されるゲーム性が心地いいです。純粋なFPS体験という意味では、本作はかなり優れていると思います。

シンプルが故に楽しいのだ

後のマスターチーフの伝説へと繋がるせつない物語、クラシックながらも活気に満ちた遊びやすいゲームプレイなど、Haloシリーズの中ではトップに入る良作FPS。時系列的にも一番古いので、これからHaloを遊ぶ人は是非『Halo: Reach』から遊ぶと良いのではないでしょうか。

主人公シックスの「残ります」がせつなすぎる

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