ちょい古めのゲームが遊びたいなと思い、GOGでTPSシューター『El Matador』を購入しました。値段は0.7ドルと、缶ジュース1本分くらい。レビューはおおむね微妙、スコアも100点満点中47点と低く、”『Max Paine』のパクリゲー”なんて書かれてしまう始末。リリースも2006年ということで、PCゲーム黄金期のありふれた一作、といった感じでしょうか。
私は本家『Max Paine』を遊んだことがありませんが、おおむねそれらしいゲームプレイです。バレットタイムを使えるあたりがかなりソレ。今回のプレイでは難易度ノーマルを選択しましたが、敵の攻撃のダメージ量が馬鹿になりません。そのため、ガンガン突撃しながら撃ちまくるというよりは、敵の攻撃から身を隠し隙を見て攻めるといった、ガンアクションらしい戦闘が楽しめます。
ただし、本作のバレットタイムはかなり使いづらいです。デフォルトのCrtlキーとダイブ時に使用するShiftキーの2つを押すことでいつでもバレットタイムを使用できるのですが、これがかなりの曲者。バレットタイムを使うと、スローモーション演出のせいで画面が大きくゆがみ、ほとんど何が映っているか分からないくらいになります(笑)。しかもダイブのほうは、着地するまでバレットタイムが解除できないため、間違えて押した際には着地するまでスローのままでかなりイライラします。
結局こういったゲームあるあるですが、バレットタイムを使わなくなります。むしろ、使わない方が戦いやすい(笑)。ただただ安っぽいTPSシューターとなってしまい、なんだか最近私が遊んでいる『荒野行動』みたいだなと感じてしまいました。
あとは入手できる弾薬も少なく、基本は敵が装備しているアサルトライフルを多く使用することになります。せっかく色々な武器があるのに、使える銃がどのステージでも同じになってしまうのはあまりに勿体ない。この手のゲームでは2丁拳銃スタイルでハードボイルドにきめたいものですが、ハンドガンなんてほぼ使う機会がなかったです…。
ゲームプレイの起伏も一切なく、序盤のテンションのまま3時間で終わるビデオゲーム。人気作にあやかった低質なコピー作品です。こういうゲームは嫌いではないですが、だったら『Max Paine』や『Stranglehold』を遊んだほうが幸せになれる気がします。
著者一言:今の映画館で『男たちの挽歌』と『プライベート・ライアン』が見れるだって?!
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