最近のFPSはどれも似ている、と僕は思います。PUBGから始まったバトロワや近年大流行の競技系FPSなどといったFPSのトレンドを見ていると、なんだか退屈だなーと感じることが多くなってきました。確かにバトロワもeスポーツ系も素晴らしい魅力を持っていると思いますが、やはり思い出してしまうのは僕がFPSにハマりだしたあの頃、2007年あたりのゲームたち。キャンペーンモードがあるFPSです。
僕は当時、小学生でありながら持っていたハードがXBOX360でした。そして案の定FPSや洋ゲーにハマっていったわけですが、とりわけ大好きだったのがCODのキャンペーン。小学生という立場上、XBOXのオンライン料金を払えなかったので、キャンペーンモードばかりやっていましたね。そして中学生になってやっとマルチプレイを始めたものの、現在まであまり楽しめた思い出はありません。それくらい僕はFPSのキャンペーンモードが好きなのです。

ですが、最近のFPSといえばマルチプレイが主流になってしまい、昔と比べてキャンペーンモードが搭載されているものが少なくなっています。特にBO4にキャンペーンが入っていないと聞いた時には絶望しました。今ではCODもキャンペーンモードを復活させましたが、続きはCoopに投げ出しているあたりがテキトーすぎる。
なんというか、純粋に楽しめるFPSがないんですよね……。今のオンラインFPSはランクやキルレ、バトルパス、プレイスキルが重視されすぎてついていけません。僕がやりたいのはその世界に没入できるFPSなんです。
まぁ、愚痴はここまでにしておきましょう。最近のFPSについていけないなぁと感じた時、僕はあるゲームに出会いました。「Vietcong」です。これは2003年に発売されたFPSゲームで、ベトナム戦争が舞台のシングル・オンラインFPS。特にシングルプレイの評価がめちゃめちゃ高かったのでプレイしたのですが、そこでのゲーム体験はあの頃の楽しさを再認識できるものでした。
「Vietcong」とは?

「Vietcong」は 2003年3月26日にリリースされたFPSゲーム。チェコのゲームスタジオ Pterodon によって開発されました。シングルプレイヤーとマルチプレイヤーの2つがあり、シングルの方は洋ゲー界隈で語り継がれるほどの高評価を得ています。マルチはやっていないので分からないのですが、当時は好評だったそうです。
シングルプレイの舞台は1967年のベトナム。ベトナム戦争が激化する中、主人公のホーキンス一等軍曹は戦死した前任の代わりに「ヌイ・ペク基地」に派遣され、ジャングルや地下トンネルで様々な任務をこなすことになります。
圧倒的「ベトナム戦争」感

このゲームをプレイして特に感動したのはその「戦場感」です。ビジュアルからはジャングルの蒸し暑さや地下トンネルの薄暗さ。加えて雨音やヘリのローター音、ジャングルの環境音が合わさることでディスプレイの中にはベトナムの戦場が広がっているかのようでした。
さらに作戦開始前は自分の部屋で日記を見たり、武器庫では作戦に持っていく武器を吟味することができます。日記には主人公が体験した出来事などが詳細に記されており、ラジオから流れる60年代ロックを聴きながら見ることが可能です。武器庫では作戦で使用する武器を選ぶことができ、ここで選んでおく必要があります。ちなみに僕は最初の作戦で武器を選び忘れ、ナイフ一本でベトコンと対峙することになりました。最近のFPSと違って武器を自分で装備するという動作がなんかロールプレイ感あっていいですよね。



いつベトコンが襲ってくるか分からない緊張感
FPSといえばラン&ガンばりにドンパチを繰り広げる作品が多いと思います。しかし、本作は戦場をリアルに再現したFPSゲーム、ゆえに敵との戦闘が常に緊張感が漂います。しかも本作の敵はアメリカをゲリラ戦術で大いに苦しめたベトコン。彼らはジャングルに身を隠してこちらの様子をうかがっているのです。

そのためジャングルを駆け抜けるのは自殺行為!かといってのんびり散歩していても脳天をぶち抜かれるのがオチ。そこで活躍するのがポイントマンなのです。ポイントマンは小隊の先頭を歩くいわば案内人。ホーキンス率いる分隊ではCIDG所属のベトナム人の La Duy Nhut がポイントマンとして活躍しています。ちなみにCIDGは実在した部隊で、ベトナムの山岳民族から構成された民兵部隊です。やはり現地人の勘はするどく、敵の痕跡や匂いまでかぎ分けてしまうほど(!)。ゲーム中ではこのポイントマンに指示を出しながら進んでいきます。

このポイントマンの後をついていきながら、一歩一歩ジャングルを進んでいくこの感じがとにかく最高すぎる。まるで部隊の一員となってベトナム戦争を追体験しているみたいです。このジャングルを歩いている瞬間がこのゲーム最大の魅力といっても過言ではありません。
しかし、まだまだジャングルには危険がいっぱい。ベトコンは様々な罠を仕掛けており、ちょっとでも油断をすると……


自分の腕や足とお別れをすることになります。そうならないためにもポイントマンの言うことを聞き、罠を解除していきましょう。

高地攻略戦や地下トンネル探索まで
ベトナム戦争といったらジャングルなイメージがありますが、ジャングル以外にも様々なロケーションで作戦が展開されます。「ハンバーガーヒル」に登場するような高地からみんな大好きベトコンの地下トンネルまで、これでもか!というくらいの地獄の戦闘を楽しむことができますよ!




Vietcongは入手困難!?
そんな神ゲーFPS Vietcogですが、なんと現段階では配信されていません!
そのためプレイするにはパッケージ版を入手する必要があります。とはいってもネットだとどこもプレ値だったり、在庫切れなどで非常に入手が困難な状況になっています。なのでもしオンラインショップやお店などで発見した場合が即座に購入することをおすすめします!!
プレイするにはMOD導入必須!!
また今の環境でプレイするには「VC STARTER」というMODの導入が必須です。日本語で書かれた導入説明が少ないので、ここで軽く説明しちゃいますね。しかし、僕は何故か正規の方法だと起動できなかったので、今回は成功した時の手順を解説します。
用意するもの
①1.01pach
https://www.fileplanet.com/archive/p-77366/Vietcong-v1-01-Patch
②1.0to1.30patch
https://www.moddb.com/games/vietcong/downloads
③1.3to1.41patch
https://www.moddb.com/games/vietcong/downloads
④1.65.1patch
https://www.moddb.com/games/vietcong/downloads
⑤VCStarter1.7
https://www.vietcong.co/vcstarter-1-7/
手順
①patch1.01を当てる
② 1.0to1.30patch を当てる
③ 1.3to1.41patch を当てる
④ 1.65.1patch を当てる
⑤ VCStarter1.7 を丸ごとゲームフォルダにコピペ、その後同フォルダ内のVCStarterConfig.exeを起動
⑥ VCStarterConfig の「Block^character in console」・「Limit FPS to fix stuck bug」・「Fix resetting of player name/gamemode filter」のチェックボックスを外す。あとはON。
これでゲームを起動すればヌルヌル快適にプレイできるはず!
日本語化MODも!
さらにVietcongには日本語化MODもあります。翻訳者さんありがたや~ありがたや~!
翻訳もハートマン軍曹と並ぶイカしたものになっているのが最高!!


用意するもの
・日本語化ファイル
http://dps101a216.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
手順
①解凍したファイルをゲームフォルダに入れる。
②ゲーム起動時に出てくるプルダウンメニューからJapaneseを選ぶ
※日本語化はすべてのpatchを導入してから行ってください。
これぞ戦争FPSゲーム
「Vietcong」は今のFPSにはない特別な体験をさせてくれるゲームだと僕は思います。しかし最近のFPSといったらどれも、競技化・バトルパス・バトロワ・ポリコレばっかし。そんなゲームばっかじゃぁつまらないですよマジで。毎度ワクワクしながらプレイしていたCODのキャンペーンや洋ゲーFPSたちはどこへ行ったんだ…..。あの頃の最高に楽しかったFPSはもうプレイできないと考えると少し寂しいですね。
しかし、そんなことばっか言っていてはただのFPS老害になってしまいます。まぁ、今年のCODがリーク通りベトナム戦争かもしれないからいいや!!
それまではRS2Vやって待つ!!!!

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