渋いゲームの良さが分かった『Mafia III: Definitive Edition』のプレイ感想。

ゲーム

ゲームに飽きることなんて一生来ないと思っていましたが、最近はゲームを遊ぶ気が起きなくなってきました。正確にいうと2年前ほどからゲームに対する熱意が薄れてきていて、2022年になってようやくほとんどプレイしなくなるところまで来ちゃいました。急にパッとゲームに飽きるのではなく、グラデーションのようにぼんやりと飽きてくるところが妙にリアルで、「年を取るとはこういうことなんだ」とつくづく実感しております。

とはいえ、ゲーム以外にもこれといった趣味はないため、今でもシングルプレイの洋ゲーを中心にのんびりと遊んでおります。今回は最近観た映画「男たちの挽歌」シリーズに触発されて、『Mafia III: Definitive Edition』を遊んだので、その感想を綴っていきます。

マフィアシミュレーター

『Mafia III: Definitive Edition』はオープンワールドのTPSゲーム。ファミリーを殺されたベトナム帰還兵のリンカーン・クレイが、巨大マフィアを相手に復讐を行うといったストーリーです。まぁ、よくあるオープンワールド系クライムアクションですね。

しかしこの『Mafia』シリーズは、『Saint Row』シリーズや『Grand Theft Auto』シリーズとは決定的に違う部分があります。それはリアリティを重視しているというところです。ストーリーも終始シリアスな雰囲気が漂い、おバカゲーというよりはノワールゲーと呼称するに相応しいです。また、プレイヤーの体力も全体的に低くかったり、ファストトラベルもなかったりと、まさに「マフィアになりきれ」という開発者からのメッセージだと私は受け取りました。確かこのシリーズは交通違反というシステムもあったはずなので、あながち間違いではないはず。

ごっこ遊びが大事

しかしこのゲームで行うことはあまりにも単調です。基本は「○○を殺せ」、「○○を制圧しろ」の2つだけで、このミッションが各エリアに分かれてたくさんあります。そして各エリアのミッションをこなし、規定水準に達するとエリアのボスと戦うことができるわけです。こうしてエリアを取り戻し、全地域を乗っ取っていく感じなのです。

非常に単純で飽きる人はすぐに飽きると思います。しかし、私のような”ごっこ遊び”を好むゲーマーにとって、この手のゲームは非常に遊びやすいゲームと言えるのです。暗殺ミッションなら場所に応じた服装と武器を装備し(もちろん意味はないのですが)、リンカーン・クレイになりきって遊ぶのが楽しいですね。散歩していると見せかけて手榴弾を転がしてみたり、遠くから狙撃してみたり、ジョン・ウー映画ばりに銃を撃ちまくったり、エージェント47のような完全ステルスを達成したり、とにかく遊びの幅が広い。

また舞台となる街も、60年代感溢れるアメリカの街並みがかなり忠実に再現されているので、散歩するだけでも楽しいです。ナム戦好きゲーマーなら聴きなれた、60年代ロックを口ずさみ、信号を守りながらドライブするのも最高でした。

銃撃戦の感触が良い

このゲームは銃撃戦の感触が非常に良好でした。ゲーム自体は単調なカバーシューターなのですが、全体的なアニメーションが丁寧につくられていたため、クリアまで飽きることはありませんでした。

特に敵を撃った時のリアクションが豊富で、まさに映画のような銃撃戦が繰り広げられたときは興奮しちゃいました。個人的には死に際に中指を立ててくるアニメーションが一番好きです。

あとハンドガンを撃つときに、片手でカッコよく撃つのなんか最高ですね。グラセフなんかはハンドガンを両手で構えちゃいますが、マフィアは片手でビシっと構えるので、プレイ時はずっとアクションスターの気分でした。

個人的に銃撃戦の感触は、今まで触ってきたゲームの中でもトップクラスのクオリティです。

まとめ:この手の雰囲気が好きなら

ジョン・ウー映画をみた影響でノワールの雰囲気に痺れ、このゲームをプレイしましたが、プレイして正解でした。楽しいゲームを求める人にはおススメしづらいですが、映画マニアや渋めのゲームが好きな人は満足できると思います。

近況報告:『Mafia III: Definitive Edition』をXbox Series Xでプレイしたせいなのか、30FPSで目が慣れてしまいました。まさにお財布に優しい目ですね。

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