今より強い武器に会いに行く『Borderlands Game of the Year Enhanced』のプレイ感想。

元祖ハクスラ系FPS

強くなっていく過程が面白いFPS。本作はストーリーやシューター面よりも、ハクスラ要素に重点が置かれています。武器や装備、スキルをどんどん上げて強化していく部分はかなり好感触です。序盤は火力も乏しく、敵に苦戦する場面が多い印象を受けました。しかし、中盤あたりになると武器やスキルが集まってきて、だいぶ楽に戦えるようになります。戦闘はHaloのようなシールドを駆使した戦いでした。武器の属性によってシールドが削りやすいなどの特性があるため、敵との相性に応じて武器を切り替えて戦う奥深さもあります。

後半の無双劇が快感

今回のプレイではモーデカイというハンターキャラを使用しました。スナイパーやリボルバーを得意とするキャラで、ワンショットワンキルを狙うプレイスタイルとの相性が抜群です。特にクリティカルダメージを上げるスキルを解放すると、急所を狙うことでどんな敵も1発で仕留めることができるチートキャラでした。序盤は結構苦戦しましたが、後半のヘッドショット無双は快感そのもの。ゲームを通して火力が爆上がりしていく様はハクスラ最大の醍醐味です。とはいえ前にプレイした『Far Cry 2』でもずっとスナイパーを使っていたので、プレイ面は若干胸焼け気味です……。

むしろお使いが良い

ミッション面も不満は感じませんでした。よく『Dead Iland』と並んでお使いゲーと評される本作ですが、私は戦闘さえ出来ればよいと考えているので全く気になりませんでした。むしろ無駄なカットシーンがないため、ゲームプレイのテンポは非常に良いです。こういった要素がないおかげでハクスラの楽しさに集中できるのは好印象です。

自由が欲しい

不満があるとすればキャラビルドと車両の2つでしょうか。まずキャラですが、どれを使っても武器は全て使えます。しかし、解放できるスキルが異なるためどうしてもキャラの特性に縛られて武器を選ぶことになってしまいます。ここはもっと自由度が欲しかったです。

もう１つの車両ですが、これは完全にいらない要素だと思います。レベルが上がっても何の改造も出来ない上、攻撃力も大して高くないため戦闘が面白くないです。移動面でもファストラベルを使えばよいので、車両を使うとどうしてもゲームのテンポが悪くなってしまいます。

総評：もっと強くなりたいと思える良作

FPSとしてもハクスラとしても楽しめる良作。世界観やグラフィックも良く出来ており、プレイしていて飽きることがありません。これは続編の2や3が楽しみです。