一進一退『Rising Front』のプレイ感想。

ゲーム

WWⅠを舞台とした大規模バトルシミュレーター。数百~数千規模のAIが入り乱れる迫力の戦いが堪能できる。プレイヤー自身もゲーム内に介入することが出来、一人称視点でFPSゲームのように遊ぶことも可能。ゲームモードはシナリオ・シナリオエディター・サンドボックスの3つ。シナリオは決められたルールで、サンドボックスでは無制限のルールで遊ぶことができる。

照明弾の下で行う戦闘は『プラトーン』のクライマックスを思い出す。

ルールは至って単純で、敵陣地にある旗を制圧するのみ。現状は早期アクセスのゲームとなっており、旗を奪取したところでリザルト画面が出るといった演出はなし。

なぎ倒す快感

ゲーム開始のデフォルト状態ではAIが自動的にユニット配置&指示出しを行ってくれるため、RTSが苦手な人でもFPSゲームとして楽しめるようになっている。ゲーム中いつでもAIによる指揮からプレイヤーの手動指揮へ切り替えが可能なため、膠着状態に陥った場合は活用すると良いかもしれない。

ゲーム中は画面左上に現在の保持ポイントが表示される。時間経過と共に増えていき、ポイントを消費することでユニットや砲撃支援、機関銃や掩蔽豪等のアイテムを配置することが出来る。シナリオモードではこのポイントが予め設定されており、防衛側が少なく攻撃側が多く設定されていることが多い。しかし、一部シナリオではこのポイント差があまりに開いてしまってバランスが損なわれていることもあるため、気軽に遊びたいならサンドボックスモードを推奨する。

突撃しろー!

ゲームを遊んでいると、よく出来た戦場の雰囲気が心をおどらせてくれる。機関銃陣地に突っ込む大量のAIがバタバタと倒れていく様は、WWⅠを象徴する戦いを体験しているかのよう。また、指揮AIも賢く、ある程度ユニットが撃破されると、残存ユニットに退却を命じる場面が見られた。退却させたユニットと新たに増強されたユニットを組み合わせ、敵軍の侵攻に備える場面も。敵軍の猛攻を耐え抜いた後、再度突撃を行うさまは、一進一退の塹壕戦を上手く再現できているなと感心してしまった。

敵陣地上部を集中攻撃すると思わせて、下部を奇襲し包囲。
まるで歴戦の指揮官になったよう。

しかし、ゲームが長期戦になると何故か指揮AIが機能しなくなってしまう。そうなったら手動指揮に切り替えて遊ぶ必要があった。

しかし犠牲はあまりに多い……。

戦場感をとことん味わえるFPSとしても、カジュアルなRTSとしても遊べる良作。バトルシミュレーターマニア、WWⅠマニア、泥臭いFPSが好きな人は心地よい時間を過ごせるはず。

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