心にしみる一作『Cyberpunk 2077+ 仮初めの自由』のプレイ感想。

FPS

今までの人生の中で最も発売が楽しみだったビデオゲーム。2020年12月10日の発売日から丸3年が経過しようとしている本作ですが、大型DLCが来たタイミングで2週目を再開。去年の8月から始めた2週目ですが、なんやかんやで1年ぶりのプレイでした。今回は難易度ハードでDLC+死神ルートでのプレイです。

最初に述べておきますが、本作は私が今まで遊んだビデオゲームの中で最も印象に残る作品だと思っています。サイバーパンクな世界観+オープンワールドFPSというだけでも素晴らしいのですが、一番の魅力はそんな世界で展開される物語です。とある理由から余命僅かの身となってしまった主人公”V”が、数々の人物との出会いや別れを通して自分の運命を決める物語は、ゲームを終えてからもずっと心に残り続けるほどの魅力があります。私は数多くのビデオゲームを遊んできましたが、本作ほどゲームの物語を鮮明に覚えている作品はありません。

物語の質が良いのはもちろん、それを語るための表現力も圧倒的です。特に登場人物はまるで魂が宿っているかのような錯覚に陥るほど人間味があります。キャラクターのアニメーションや、会話シーンの出来も素晴らしく、良い意味でゲームっぽさがありません。特に表情がよく出来ており、人形のようだった『Starfield』よりも登場人物に人間らしさがあります。ゲームのキャラが台詞を読んでいるのではなく、そこにいる”人”が話している感覚を味わうことが出来るのです。

ナイトシティの雰囲気づくりも最上級のクオリティです。往年のSF映画に入り込んだかのようなグラフィックにはゲームっぽさがなく、本作の没入感を最大限まで高めることに成功しています。乗り物や街の環境音も作り込まれており、ヘッドホンを着用すればVR以上の没入感だと断言できます。

私が本作を遊んでいて一番楽しいと感じる瞬間は夜のナイトシティを散策する時です。巨大建造物がひしめき合う街の中、煌めくネオンを横目に裏路地を歩くその時間が、本作一番の醍醐味だと感じます。また、お気に入りの車でラジオを掛けながらのドライブも、ナイトシティの中にいるという実感を味わえる大好きな瞬間です。SF映画で夢見たあの世界観に入り込める感覚は、本作の作り込みが成せる体験だと思います。

一生忘れることのない最高のビデオゲーム。本当の傑作というものは、どんなにクリアから時間が経ってもしんみりと良さを感じるものだと思います。本作はまさにそんな作品です。

とにかく本作については語りたい部分や感動する部分が多く、文章で表すにはかなりの時間がかかってしまいます。物語も戦闘もキャラクターもマップもグラフィックも音楽も何もかもが素晴らしい、それが故に書けない。今回の記事は簡易的なクリア報告になってしまいましたが、とにかく言えることは私の中でも最も印象に残るビデオゲームだということです。

著者一言:クリア後に聴く『Never Fade Away』と『I Really Want to Stay at Your House』が心にしみる。

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