特殊部隊っぽいFPS『Tom Clancy’s Rainbow Six Vegas』のプレイ感想。

FPS

私が初めてプレイしたRainbow Sixは『Tom Clancy’s Rainbow Six Vegas 2』。特殊部隊になりきって遊べるFPSというのが新鮮で、Xbox360を購入したばかりの頃はよく遊んだものです。今回はその前作である『Tom Clancy’s Rainbow Six Vegas』をXbox Series X、難易度ノーマルで一周。完全初見で挑んだつもりが、最終ステージに到達したあたりで実は1回クリアしていることに気づいてしまいました。記憶の風化というのは怖いものですね…。

Rainbow Sixといえば特殊部隊らしいリアリティのあるゲームプレイが特徴的ですが、本作のVegasからは完全にカジュアル寄りなゲームプレイへと変貌しています。当時のコンソールFPSらしい1本道スタイルのゲーム進行となり、ミッション毎のプラン二ングやメンバー編成といった要素はなくなりました。

とはいえ特殊部隊らしいゲームプレイは健在です。本作では2人のAIチームメイトを指揮することが出来、彼らには位置の指定やドア突入を任せることが出来ます。AIの動作もかなり良好で、身動きがとれなくなったり、ヘンテコな位置にカバーするというような頭の悪い行動はしません。そのため、戦闘時は死角をカバーする位置に配置させながら戦ったり、狭い通路を先導してもらうといった具合にかなり役立ちます。

AIチームメイトが特に役立つのはドア突入の時。ドア前に配置させ、突入の方法(ドアを開けて突入・ブリーチ・投擲物を使用後突入)を指定するだけで、いい感じに屋内を制圧してくれます。簡単なコマンドで特殊部隊らしい体験ができるのは、本作最大の魅力かもしれません。

一方、戦闘システムはかなり独特です。通常の一人称視点に合わせて、カバー時には三人称視点になるというシステムを採用しています。これにより、銃撃戦の際はカバーシューターのような戦闘スタイルへと変貌します。一見するとやりづらそうですが、カバーアクション自体にはまったく違和感がないので、むしろ戦闘がやりやすいのです。このシステムはもっと他のゲームにも採用されてもよいのではないでしょうか。(たしかDeus EXで似たようなシステムを見た気がする…。)

銃撃戦自体はかなりシビアで、1,2発被弾するだけでゲームオーバーです。被弾時は画面が歪む演出が入るためゴリ押しが通用せず、ジリジリとしたスローペースな戦闘は歯ごたえ抜群です。ですが、AIの味方がいるため、ターゲットが分散してある程度の戦いやすくはなります。しかし、序盤でプレイヤー1人になってしまうステージは激ムズなので注意です。あとテロリストハントも1人でやると鬼のような難易度ですので、腕に自信のあるプレイヤーは是非。

ステージ自体はカバーアクションゲーの割には複雑です。基本的には屋内での戦闘ですが、突入できる扉やオブジェクトが多く、立体的なつくりのステージも登場します。そのため、クリアリングするのが大変で、1本道FPSとしては割と難しい部類に入ると思います。そこらへんは特殊部隊ゲームらしいですね。

ステージはラスベガスが舞台なので、非常に優美で煌びやかなロケーションが多くて楽しいです。特にスロットマシンが多く並ぶカジノエリアでの銃撃戦では、スロットがコインと共に派手に散るため、戦闘が賑やかになりますよ。

かつてのRainbow SixやSWATシリーズらしいゲームプレイはありませんが、カジュアルに特殊部隊ごっこが出来る良作FPS。カバーアクションも新鮮味があり、なおかつ直感的な操作感で遊びやすいです。特殊部隊ゲーに興味はあるけど難しそう…と思う方には最適かもしれません。

著者一言:久しぶりに『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』を見たら、異能力バトルものになっていてビビる。

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