クラシックでタクティカル『Deadly Dozen: Pacific Theater』のプレイ感想。

FPS

購入したままSteamに積まれていた本作。新作も少ないこの時期なので、2日でサクッとクリアしました。なんかプレイしたことがある気がしたのですが、よく考えたら『Line of Sight: Vietnam』と同じN-Fusion Interactive 製だったということで腑に落ちました。

クラシックなミリタリ―タクティカルシューター

本作は最近リメイク版が出たことでも話題(?)になった『Deadly Dozen』の続編。ヨーロッパから太平洋へと舞台が変わっています。最大4人の兵士を引き連れ、太平洋の様々な場所でミッションをクリアしていく、ステージクリア型のミリタリータクティカルシューターです。

大まかなゲームプレイは以前ブログで感想を掲載した『Line of Sight: Vietnam』とほぼ同じです(TPS視点がある・全12ミッション・安っぽい・AIがおバカ)。ですが、全体的な満足度は今回プレイした『Deadly Dozen: Pacific Theater』の方が上だと感じました。

敵の大半は上手く偽装しているため、慎重な立ち回りが求められる

面白いと感じた理由の1つは、レベルデザインが割と上手くいっているという点です。敵がテキトーに配置されている感じは全くなく、きちんと適切な位置にいるなぁと感じました。スナイパーだったら茂みや高台、ライフル兵だったら土嚢や建物の近くなど、安っぽいゲームにありがちな雑な配置という感じがありませんでした。しかも、ほとんどの敵はきちんと隠れているため、タクティカルシューターらしい慎重な立ち回りが求められる点も良かったです。

茂みから刀を持った敵兵が!

よくできたマップ

マップのつくりも非常によく出来ていたと思います。太平洋戦争の激戦地の数々が満遍なく登場し、それぞれのステージにきちんと個性があるため、全12ミッションをクリアするまで一度も飽きることはありませんでした。ジャングルや廃墟の街などの雰囲気づくりも良く出来ていて、チープ系FPSにありがちなスカスカさを感じない点も良かったです。音響面も良く、ジャングルの環境音や砲撃音、戦闘機の飛行音など、戦争ゲームらしさがよく出ていました。

大好きジャングル
ここのステージは廃墟に狙撃兵が潜んでいて『フルメタルジャケット』っぽい

『Ghost Recon』のような分隊システム

また、『Line of Sight: Vietnam』にはなかった分隊システムがユニークだと感じました。本作では『Ghost Recon』のように、狙撃や爆破、ステルスなどに特化した兵士を分隊に組み込むことが出来ます。狙撃スキルが高い兵士はスナイパーライフルの命中率があがり、ステルススキルが高い兵士は敵に感知されづらくなります。さらに兵士ごとに装備を変えることも可能で、それぞれのスキルやミッション内容に適した装備を与えることが出来ます。この兵士たちを最大4人連れていくことが可能で、それぞれのミッションに合わせて編成を変えていくゲームプレイは非常に楽しかったです。

また、ゲーム中には分隊員を切り替えることが可能です。広い場所では狙撃兵、建物を制圧する時はマシンガンを持った兵士に切り替えるなど、戦略の幅が広がります。また、本作ではAIに「撃て・撃ち方やめ・その場に留まれ・ついてこい」と指示をすることは出来るのですが、位置を指定することができません。しかし、分隊員を切り替えて移動をすることで、疑似的に位置を変えることが可能です。個人的には指示出しで移動させるよりも、自分で仲間の位置を微調整できるこっちの仕様の方が楽だと感じました。

戦車がいる時は対戦車装備を持った分隊員に切り替えればOK

スナイパーが最強

慎重に索敵をしよう

戦闘面はタクティカルシューターっぽい慎重な立ち回りが求められますが、操作感やゲームシステムは非常にカジュアルです。体力は少なめですが、回復アイテムで簡単に回復できます。アイテムや武器なども所持制限が多めに設定されており、一度に色々持てるようになっています。移動速度は遅いですが、スタミナの概念がないので好きなだけ走りまわれます。リアル過ぎず、カジュアルすぎない。この中間をいくゲームバランスは一番好きです。

敵はどこだ?
気づかれる前にやれ!

一方、戦闘は『Line of Sight: Vietnam』と同じく、スナイパーライフルを使用する場面が少し多すぎると感じました。接近戦は基本不利なので、スナイパーライフルを持った兵士で敵に気づかれない距離からチマチマ排除、制圧したら仲間を呼ぶ、というゲームプレイがずっと続きます。敵もスナイパーが多く、なおかつ死体からの弾の補給も容易なのでついついスナイパーライフルに頼りがちです。

スナイパーライフル以外が役に立つ場面は少ない
ライフル銃はとくに当たらない

他にも様々な銃が登場するのですが、いずれも敵を倒すのにはかなりの時間がかかってしまいます。本作は敵が数発の銃弾に耐えるため、倒すまでの間に敵が接近してくることがほとんどです。しかし、スナイパーライフルで頭を狙えば一撃で済みます。タクティカルシューターという性質上、遠距離から撃つのは現実に即しており最適解なのですが、ここはもう少し他の武器も使えるように調整してほしかったと感じました。

まとめ:クラシックなゲームプレイが心地よい

TPSだと気軽に遊べる気がする

多少の粗はあれど、タクティカルシューターとしてきちんと楽しめる良作。今ではミッションクリア型のミリタリーシューターはあまりないので、このクラシックなゲームプレイには癒されます。他にも似たようなゲームは多数ありそうなので、どんどんプレイしていきたいと思います。

著者近況:そろそろゲーミングチェアがほしい。

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