ポップなベルトスクロールアクション『River City Girls』のプレイ感想。

その他

『熱血硬派くにおくん』の外伝作品として制作された『River City Girls』。私は前者のゲームは1つも遊んだことがなく、知識も一切ありません。ただ、雰囲気やイラストが海外アニメっぽいのが気になって本作を手に取りました。ちなみに開発元はアメリカにスタジオを持つWayForward。『Shantae』シリーズを手掛けていることで有名なスタジオです。ここのキャラクターデザインは日本のアニメっぽさがありつつも、どこか海外アニメっぽさもあってすごくカワイイです。

本作のゲームジャンルはベルトスクロールアクションゲーム。この手のゲームははるか昔にWiiで『ファイナルファイト』を少し触れたことがある程度なので、正直クリアできるか不安ではありました。しかし、実際にプレイして見ると非常に馴染みやすく、この手のジャンルをあまり遊ばない人でも開始数分で楽しむことができるくらい簡単なのです。操作が非常にシンプルで、縦横移動にジャンプ、XYBボタンを使った攻撃と、RBRTボタンを使ったガードだけ。攻撃のコンボも格闘ゲームのような複雑なものを想像していたのですが、実際には各攻撃ボタンと移動キーを使うだけで、『大乱闘スマッシュブラザーズ』と同じくらい簡単です。連続コンボもある程度狙いやすいため、簡単ながらも派手で爽快感のある技を繰り出せる点は本作の大きな魅力でしょう。

本作を彩るピクセルアートも必見です。最初のステージである学校はもちろん、原宿のようなお店が立ち並ぶ街中やショッピングモールなど、様々なロケーションがカラフルで精細なピクセルで描かれます。いずれも密度が凄く、どこを切り取っても絵になるようなクオリティです。ベルトスクロールアクションという古典的なジャンルも、カラフルでポップな背景デザインがあることでなんだか遊びやすく感じますね。ちなみに舞台の街は日本らしいデザインが目立ちますが、どこか海外っぽい箇所もありそこがいい味を出しています。

難易度も現代風にアレンジされていて好印象です。この手のゲームの場合、ゲームオーバーになったらステージの最初からというアーケードライクな難易度を想像しがちですが、本作はやられてしまっても現金をいくらか失うだけですぐにその場で復活が出来ます。また、回復アイテムも持ち歩くことが可能なため、多少難しいエリアやボス戦があってもゴリ押しで突破することは可能です。こう書くと多少生ぬるい感じがしますが、挑戦を求める人は自分で縛りを設けるのが現代の難易度調整だと思うので、私としては遊んでいて心地よい難易度でした。

また、操作機器の話になりますが、本作のベルトスクロールアクションという性質上、移動の操作は十字キーで行うことを推奨します。私は中盤までアナログスティックを使用してプレイしていたのですが、技を出す際の上下入力がアナログスティックだと上手くいかず、斜め判定になってしまうことが多かったです。また、ダッシュや上下回避をする際の移動キー2度押しも、十字キーの方が押しやすいです。出来ればファミコンのコントローラーみたいなものがあればベストなのですが…。

現代らしい簡単操作、ポップでカラフルなピクセルアート、程よい難易度調整と、遊んでいて心地よいベルトスクロールアクション。遊んでいて気分が明るくなる良いゲームです。

著者一言:海外の人が描くアニメキャラやアニメ風作品の雰囲気がめちゃくちゃ好み。

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