数年前『男たちの挽歌』シリーズに憧れて、VRシューター『Gun Club VR』でベレッタを撃ちまくっていた時期がありました。映画で観るガンアクションを自分で体験したいという欲求は、アクション好きなら誰でもあるかと思います。今回プレイした『Maximum Action』はそんな映画のようなアクションが楽しめるFPSです。
本作は、『男たちの挽歌』シリーズをはじめ、数々の名作アクション映画のエッセンスを体感することが出来ます。ゲームの舞台の多くは映画のオマージュとなっており、アクションファンなら楽しめること間違いなしです。私の大好きな映画『ハードボイルド 新 男たちの挽歌』で登場した病院のステージも登場しており、映画で憧れた場面を自分で再現できる点には感動しました。
バレットタイムやダイブアクション等の操作システムもかなり作り込まれており、映画のようなド派手なアクションを体感することができます。ダイブ中にバレットタイムを使用して行うガンアクションは、主観視点も相まって爽快感は抜群です。
このゲームに登場する武器は全て2丁持ちが可能となっています。ベレッタを2丁持って華麗に舞うもよし、両手にM60を持って弾幕を張るもよし、なんならロケットランチャーとスナイパーライフルを持つことだってできます。
また、手に持っている武器は投げつけることが出来ます。敵に向かって投げつけるとスタン状態になり、持っている銃が宙に舞います。そこをバレットタイムで掴み、そのまま撃ち続けることが出来るのです。弾が切れたら敵に銃を投げつけ、銃を奪って戦い続けるというスタイリッシュなアクションが可能となってます。
作り込まれたアクションの数々を駆使し、流れるように戦うゲームプレイはまさにアクションスター。体力も多く、バレットタイムの制限時間もゆるいので、華麗なアクションを決めることに集中できるゲームバランスも最高です。クリアを目指すFPSというよりは、映画監督になりきってアクションを堪能するゲームだと私は思います。
しかし、この手のFPSは操作が複雑になりがちで、私も慣れるまではかなり戸惑いました。普段FPSを遊ぶときはバレットタイムなんてないですから、上手く使いこなすことができず肝心のアクションを体感できませんでした。しかし、慣れてくるとかなり直感的でジョン・ウー映画で見るようなアクションを気持ちよく繰り出すことができます。あと2丁武器のシステムがややこしく、2丁持ちを1丁持ちに帰る時や、使いたい武器にピンポイントで変えるのが難しかったです。そのため、プレイ中は基本武器を変えず、変える時は敵に投げつけて、新しいのを拾うというストロングスタイルでゴリ押しました。アクションスターにリロードと武器変えは不要なのです。
往年のアクション映画と同等のアクションが体感できる良作。3時間ほどでクリアできる程度のボリュームなので、ストレス解消にはもってこいのゲームです。特にエンドレスモードが楽しいのでおススメです。
著者一言:『ビバリーヒルズコップⅡ』がめちゃくちゃカッコよかった。
コメント
『ハードボイルド 新男たちの挽歌』いいですよね〜チョウユンファとトニーレオンがめっちゃかっこいい!
初代『男たちの挽歌』はもちろんですが、『狼 男たちの挽歌 最終章』とかも大好きです。ジョン・ウーの哀愁溢れるアクションが堪らない!
ジョン・ウー映画のド派手なアクションとしんみりとした人間ドラマの対比は、心にくるものがあります。特に『狼 男たちの挽歌 最終章』は悲劇で始まり悲劇で終わるという、全体に漂う哀愁感が『男たちの挽歌』とは違った良さを出しているように感じます。
『狼 男たちの挽歌 最終章』はジョン・ウー作品の中でも陰鬱としてますよねー
確かに派手なアクションと哀愁漂う人間ドラマの対比がジョン・ウー映画の魅力ですよね!