レトロなゲームプレイと80’sな雰囲気で癒される『Grand Theft Auto:Vice City』のプレイ感想。

ゲーム

Xboxでセールを行っていた『Grand Theft Auto: The Trilogy』を購入しました。GTAⅢ・GTA:VC・GTA:SAの3本が入っているパックで、今回は一番気になっていた『Grand Theft Auto:Vice City』をクリアしました。

80年代のマイアミは最高の舞台

GTA:VCの舞台となるバイスシティは、80年代のマイアミが元となっています。ネオンに彩られた建物、海道沿いのヤシ、紫のグラデーションが美しい夕日など、80’s要素満載のマップには心が躍りました。この手の雰囲気は好みです。

夜のバイスシティはさらに格別です。街頭や夕日に照らされた街並みは、より一層ムーディーな雰囲気を演出してくれます。80’s洋楽やシンセウェーブをかけ流した車でドライブをすれば、なお特別な雰囲気に浸ることが出来ます。

80年代のマイアミを舞台にしたビデオゲームは数多くありますが、本作のようなオープンワールド形式を採用しているものは他にないのではないでしょうか。この手の雰囲気が好きな方は一度プレイしてみることを推奨します。

クラシックな良さはそのまま

リマスターと銘打った本作ですが、オリジナル版の持つクラシックな良さは健在です。グラフィックも現代風にせず、あえてチープなままテクスチャだけ高解像度にしているところが素晴らしいと思いました。綺麗だけど、どこか懐かしい感覚を呼び起こします。

アニメーションや操作感も当時のまま再現されています。操作感に関しては若干の癖があるものの、昔のゲームらしいところが逆に心地よいのです。しかし、ゲームプレイの単調さは否めません。今のGTAのようにカバーアクションがないため、とても簡素なTPSアクション感が強いです。

あくまで本作はリマスター。当時のビデオゲームを味わうという意味では、むしろ適しているのではないでしょうか。

余談なのですが、私は最近のリマスター系ビデオゲームに違和感を感じます。特に『The Last of Us』や『Crysis』のようなグラフィックだけ現代風にアレンジしたものをプレイする気にはなりません。いずれも当時のオリジナル版をプレイすればよいと思うのです。上記2つのゲームは、オリジナル版で十分なグラフィックを持っています。既に完成されているものを、リマスターとして出すのはただの焼き増しだと思います。

かさ増しミッションがある

1つ本作で気に入らないところがあるとすれば、それは中盤以降のかさましミッションです。本作ではメインミッションのほかに、物件ミッションというものが存在します。この物件を5つ以上購入し、なおかつそれぞれのミッションをこなさなければ最後のメインミッションをプレイすることが出来ません。

物件ミッションは退屈そのものです。メインストーリーに絡むこともなく、ゲームプレイもミニゲームのようなプレイ感触でした。中には強盗ミッションが存在する物件もあるのですが、基本はサイドミッションのようなものばかりです。

『セインツロウ』の感想でも述べましたが、私はゲームのボリュームを増やすためのかさましミッションが苦手です。そのため基本はどのゲームもメインミッションだけをプレイします。そのため『セインツロウ』や本作『Grand Theft Auto:Vice City』のような、かさましミッションを避けて通れないようにする作りには憤りを覚えてしまうのです。

古き良き時代

80’sな雰囲気とクラシックなゲームプレイ。飾り気のないシンプルなリマスターのおかげで、バイスシティでのバカンスを堪能することが出来ました。名作を当時の雰囲気のままリマスターする手法は今後も増えてほしいですね。

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